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● 鈴木大介ギターエッセイ パート42(2004年2月3日号)

大介さん新春エッセイ第一弾!!今年の活躍も期待してます。

日の出前1

日の出前2

2004年が・・

明けて・・

いく・・・

「継続は力なり」と申しますが、このページを読んでくださっている皆さんは、僕の更新が途絶えてからの1ヶ月半、「もういいかい?」状態で更新されたかどうかを確認し続けたご自身をお褒めのことと思います。それくらいご無沙汰してしまいました。ちなみに私は「継続する力」には乏しいのでございます。。

年末は高木綾子さんと福岡に行ったり、ジルベスターで琵琶湖に行ったりと、鈴木は各地の山海の珍味に舌鼓を打っておりました。こういうことをホームページに書いてしまうというのは善し悪しで、「土産のひとつも買ってこい」という陳情が方々から寄せられるのです。ただし、旅先での鈴木はそんなこともお構いなしに寸暇を惜しんで「うまいもの巡り」に余念がないため、思い出して欲しい方は公演見に来てください、あ、それだったら自分でお土産買えますね。

一石二鳥だっ。

福岡の美味しいもの(^.^)

ふぐのたたき!

ジルベスターのカウントダウンというのは実は初体験でした。電光掲示板の数字とずれてしまい、その後ファンファーレ隊を紹介しようとしてマイクを落としてしまうという、ぼけぼけぶりでありました。面目ございません。ゆえに新年早々コンサート後の打ち上げ宴会は大盛り上がりだったのは言うまでもありません。田中真弓さんのクリリン攻撃には鈴木感涙いたしました。翌朝ホテルで初めて食べたけど、関西のお雑煮っておやつみたいでいいですね。

ジルベスターカウントダウン美女軍団

指揮者の松尾葉子さんと

1月はフルートの荒川くんとこれでもか!!という重いプログラムで幕をあけました。カステレード「南のソナチネ」、ダマーズ「4つのファセット」、ニャタリ「ソナチネ」・・・etc.「フルートとギターにとって定番のレパートリーではないので、なかなか演奏の機会がないのだけれど、感がにぶって一からさらい直しには途方もない労力がかかるので忘れないうちにたまにはやっとかないとな、という曲目」(長い、長すぎます!)を一斉棚卸しで荒川くんにリクエストしたところ、「いいよ」と二つ返事で了解してくださいました。彼がその時それらの曲の楽譜を見たことがなかった、あるいはアンサンブルの難しさなど想像だにしなかった、のは疑念の余地がありません。それでも、年末のリハーサルでのしばらくの後悔(?たぶん、ね)の後、音の洪水とも言えるプログラムを見事に吹ききってくださいました。荒川くんありがとう、またよろしく、棚卸し(在庫処分?)の際には。そして23日24日は新潟のりゅーとぴあ能楽堂で瀬尾和紀さんとデュオのコンサート。こちらはうって変わってバルトーク、ダウランド、シャンカール、ピアソラという、王道をいくプログラムながら、初顔合わせだったので、お互い真剣で濃密な瞬間を楽しみました。きっと「能舞台」だったことも大きいですね。お能というのは、僕が読んだ本によると2~3日前に「申し合わせ」と言われるリハーサルをした後、当日はぶっつけ本番だそうです。瀬尾さんと僕のデュオもそれに近かったので、毎回微妙に変化する間合いや呼吸を全身で感じながら演奏した、という感じです。それにしてもやっぱりノラ・ジョーンズってシャンカールの娘なんですね~・・・新潟でお客さまに確認したところ皆さんに肯定していただいて、ようやく信じる勇気を持てました。心のどこかで否定したがっていた私。。。新潟ではお寿司と焼き肉をいただきました。鈴木ご満悦。

荒川くんとリハーサル

鈴木やや疲れ気味・・・

というわけで、もう何をいまさらという感もありありですが、初日の出。みなさん、今年もよろしくお願いします。