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● 鈴木大介ギターエッセイ パート32(2002年11月23日号)

1週間という速攻で次のエッセイが送られてきました。北海道シリーズの写真満載!続編もあるらしい・・・
少し重いかも知れませんが・・。


こんばんは。

先日生駒市にコンサートに行って、地元の学生さんと共演させていただくという、たいへん光栄なコンサートをさせていただきました。オーディションにはたくさんの応募があったのですが、皆さんと共演させていただくだけの時間がなかったので、こちらの独断と偏見で3人選ばせていただきました。ヴァイオリンの伊東真奈さんは、すごくしっかりとした本格派の音楽をされる方で、このページも見てくれていて鈴木はすでにメル友です。パガニーニのカンタービレを一緒に演奏したんですが、短くて内容が濃い曲なのでたいへんだろうなぁ、と思っていたらそんな心配は無用でした。素直なまっすぐな気持ちで、凝縮された内容を幅広く表現してくれました。寺田満月さんはまだ小学校2年生。全員ピアノが上手な三人姉妹の末っ子で、はにかみやさんなのに舞台では余裕な感じでしたね。頼りにしてしまったかも。ウェーバーのディヴェルティメントをすごく綺麗な音で、チャーミングに演奏してくれました。池田裕輔君はちょっと大人の、とはいってもまた10代の大学一年生。演奏曲目はピアソラの「タンゴの歴史」でした。僕、この曲はっきり言って100回以上弾いてます。以前は日本で「タンゴの歴史」のカラオケといえば鈴木のことでした。そんな、もう知り尽くしちゃってる人とではやりづらいだろうなー、と思ったら取り越し苦労。いろんな録音を聴くなど、たくさん勉強してきてくれて、ノリにのった演奏を披露してくださいました。お客さんも学生さん達の熱演に大満足されたのでは。



そして、ついにあのクラシック倶楽部・北海道フロンティアシリーズ利尻島篇の放映がせまってきましたねーーー!!!。寒かった~~~~。この寒さは利尻島でこれを読んでくれてる人じゃないとわかんないよな~。

サックスの須川展也さんには今年はとってもお世話になりました。マーティン・テイラーさんと3人のツアーに連れて行っていただいたり、須川さんが連続テレビ小説「さくら」のテーマを演奏していたので、関連行事にお供したり。そんなこんなの締めくくりが利尻島でありますっ。

「題名のない音楽会」の収録翌々日、10月20日に利尻着。19人乗りのプロペラ機です。


着いたときはけっこういい天気。宿に入って蟹や海の幸満載の夕食を堪能。明日に向けての英気を養うべく温泉三昧。

21日。雲行きが怪しい。ていうか曇ってる。時折雨もぱらついてる。恐れていたことが起こりつつあるのでは・・・という心配を心の奥深くにしまい、厳重に鍵をかけて朝の収録。屋外の滑走路脇で行われる。やっぱり寒い。ポジション移動時に後ろから風が吹くとギターが前に飛んでいってしまいます。マジで。指ももうかじかむを通り越して誰のだかわかりません。寒いぃいいっ。

一曲ごと、ていうか1テイクごとにバスに避難して暖をとります。

それでもあんまり寒いので屋外収録を終えた鈴木はホテル=温泉へ直行。ホテルは海辺に建っていたのだけれど、なんかヤバイ感じで波が高くなってました。
午後から復活して今度はロビー内で収録。いい感じでした。

が、しかし、ほんとうの恐怖はこれから起こるのである。続きは次回へ。
放映は12月19日朝8時05分BS2、心して見てねっ。