●　鈴木大介ギターエッセイ　パート4

なんと今回は早いこと！！鈴木大介さんのエッセイ・パート4です。
ますます忙しく活躍中の大介さんです。

先日、久しぶりに会った大学の後輩に、「ホームページ更新おめでとうございます。」と言われてしまった。どうだ今度は立て続けに更新だ、すごいだろ、と鼻息の荒いのは良いが前回の話題と少々重複してしまってお前はそれしかトピックがないのかと言われそうでたいへん恐縮である。

　とりあえず、皆さんからの明るいお葉書のおかげで、NHK-FMクラシック・リクエストはなかなか楽しい（少なくとも出演者は楽しい）番組になっている。僕がパーソナリティになった途端、やはりラテン物およびギター関係のリクエストが急増して、夏にむけてのストックはバッチリのはずであったのだが、ここに来て更なるリクエストの嵐を皆さんにお願いせねぱならぬ緊急事態が発生してしまった。来る８月８日・日曜日、朝の９時から夕方１８時１５分まで、ぶっ通し生放送の特番が決定してしまったのだ。ちなみに、その日パルコ毎日新聞カルチャーシティーで鈴木の授業を受けるはずだった受講生の皆さん、ごめんなさい。国営放送の取り決めには逆らえません。教室で西村先生と皆で楽しく聴いてね。

　それで、そのスペシャル番組のテーマは、特集「クラシックリクエスト～あなたが選ぶ世紀の名盤～」で、２０世紀を代表する名演奏家から、次世代のホープまで、あらゆる角度から皆さんのリクエストにお応えしてしまおうというものである。ま、ブルックナーとマーラーとワーグナーをちょいちょいっと流せば９時間もあっという間だが、そんな手抜きはいたしません。ゲストとのトークあり、生ギター弾き語りトークあり（？）、夏のけだるい午後を爽快に過ごしてしまおうという大計画なのです。鈴木の希望としては「大介のSP盤アワー」とかいってターンテーブルで往年の巨匠達の名演をずんずん聴いて頂いたりもしたいのだが、そこらへん番組構成に関する発言権は一切持っていないのでどうなるかはわからない。いずれにしても渋谷区神南から全国のあなたに、マイルドでハッピーな一日をお届けしたいと思っているのでした。

　ところで、僕はあまり人にものを尋ねない。それが災いして、自分の公演内容についてもきちんと知らないものだから、別掲のスケジュール欄は毎回変更ばかりでたいへんご迷惑ばかりおかけして申し訳ない。７月２０日海の日の、オペラシティ・武満メモリアルのガラ・コンサートなんか、チケット外売りしてることすら知らなかった。人からチラシを見たと聞いて、思わず初台までチラシをもらいに行ってしまったが、時既に遅し。保管用のバインダーを持ってきて「差し上げられませんけど」と親切にも見せてくれたチケットセンターのお姉さんに、思わず「これ僕なんです」と写真を指して自慢（には全然なってないのだが）してしまった愚かな私。ちなみに予定されている演奏曲目（これはチラシにも載っていない）は
　　ピアソラ　：　カフェ１９３０（ハーモニカの小林史真さんと）
　　カステルヌーヴォ=テデスコ　：　パーセル賛歌（ギター・ソロ）
　　武満　徹　：　小さな空
　　コリア～ファリャ　：　スペイン～狐火のうた～火祭りの踊り

チケットも残り僅からしいのでお早めに！！