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● 鈴木大介ギターエッセイ パート13

お待たせしました。本年エッセイ4本目を頂きました。
「当分更新されないかもしれない」(本文より)なんて言わずに、がんばろーね・・・


最近頻繁にエッセイを更新していたので、2ヶ月滞るとどことなくとっても悪いことをしているような気がしてきます。ただ、僕の場合忙しくなってくると日々の事件にあまり刺激を感じなくなってしまうという、誰でもそうだとは思いますが、そういう傾向があるので、ここでも何を話したものかよくわからなくなってしまうのです。そこで今日は思いつくままに近況報告。なんか、だんだんとりとめもなくなってきましたね。

今年はFMのパーソナリティーを卒業したため、3月くらいから少しずつ自分の自由な時間が出来はじめたのですが、そこで本当ならギタリストとしての修行に没頭しなくてはならないのだけれど、やっぱりそうはいきませんでした。もともと好きなのに時間がなくてあまり見ることの出来なかった映画やヴィデオに埋もれる日々。酒も飲まずにDVDを見てしまいます。ちなみにここ2ヶ月間で観たもののなかで、印象に残っているのは、
ファイナルデスティネーション、ハート・オブ・ウーマン、小説家を見つけたら、アンブレイカブル、ギター弾きの恋、ハンニバル、ジョー・ブラックによろしく、ブレアウィッチ・プロジェクト、グラディエーター、ウォーター・ワールド、リング、羊たちの沈黙、インサイダー、ターミネーター2特別編、スリーピー・ホロウ、LAコンフィデンシャル、Xファイル(劇場版)、英雄の条件、スピード、スターウォーズ3部作、アベンジャーズ、ファイト・クラブ、フルモンティ、アイズ・ワイド・シャット等など。
そしてその映画の合間(??)をぬって九州、大阪、北海道、沖縄と、日本全国を行ったり来たり。大阪ではいつも遊びに行くエスパーニャという居酒屋っぽいライヴ・ハウスがあって、ここは親密なスペースで日本中の名だたるギタリストのライヴが聴けるというたいへん貴重なお店で、(ちなみに大阪には「グラナダ」というこの種のお店の草分け的な老舗があって、そちらの隠れ家的情緒もgood)このたびお店がより心斎橋駅に近いところに移転したそうなので、こんど行くのがとっても楽しみです。
北海道では炉端焼きなのにめちゃめちゃおいしいワインが置いてあるお店があって、ジャガイモをホイル焼きにして塩辛を乗せて食べたら、至福の極み。打ち上げで行ったお店が、なんでもおいしいところだと、演奏も良かったような気がしてくるので不思議です(????)。北海道から羽田乗り換えで沖縄に飛び、沖縄でも連日宴会三昧。居酒屋の座敷で飲む食う弾く歌う。タクシーのおじさんはさとうきびいっぱい持ってきてくれるし、ほんといいところです。
旅が増えるといろんな乗り物に乗ります。基本的に飛行機は好きなのですが、沖縄の帰りにのったB737-400ていう機種はすごかったです。ジャンボジェットに比べるとかなり小型なので、時速1000キロ以上出るのですが、ちょっとした気流の関係でがたがた揺れるし、上昇能力も良いらしくて、雲からの高さが半端じゃありません。大気圏外に出るのかと思った。

そんなこんなで東京に戻り、ゴールデンウィークを控えて5月のスケジュールをにらみながら、「んーーーやっぱり映画ばっかり観てるわけにも行かないなー練習しなきゃなー」と、自戒の意味を込めてこれを書いています。でも「ベンゴ」というフラメンコの映画を見て紹介を書かなければいけないので、それではずみがついてまた何本も観てしまうかも???
ところでぜんぜん関係ありませんがCD「どですかでん」たくさんのみなさんに聴いていただいてほんとうにありがとうございます。「『どですかでん』観ましたよ」という不思議な励ましのお言葉もたくさん頂き(実際僕のアルバムを聴いてヴィデオ借りに行ったひとがいるのです)、これからもがんばるぞ、と意味不明なやる気を起こしている今日この頃です。

5月はBSで朝やっている「クラシック倶楽部」の収録でバリオス、香津美さんとのデュオ、フルートの高木綾子さんとの「海へ」を演奏。放送日は追ってこのページでお知らせします。12日には現代ギターのGGサロンに超超久しぶりに出演して、ギターデュオのコンサート。梶谷さんという人が作曲した、「For Two」というとってもきれいな作品の出版を記念して、2年前にこの作品をCD録音させてもらった西村君と僕とでいろいろなギターデュオを演奏します。心癒される梶谷さんの作品はもちろん、僕が95年に師匠のホアキン・クレルチとデュオ録音したブローウェル他のキューバ物まで、いやーどうなっちゃうんだろ。そしてその後九響でロドリーゴの「ある貴紳のための幻想曲」を演奏、5月の締めくくりはソプラノの天羽明恵さんとのデュオコンサートです。久しぶりの横浜なのでみんな来て下さいね。シューベルトの名曲から、めったに演奏されないカステルヌオーヴォ=テデスコのオリジナル歌曲まで。おいっ!やっぱりたいへんな曲数ではないかぁーーーっ!! どうするんだぁーー!!!!!

 このページは当分更新されないかもしれません。

P.S.3月30日に第一回目を開催した「コンテンポラリー・ライヴ」は、その演目に、負けず劣らずディープなキャラのお客様のあたたかい声援もあって大好評。次回は6月、7月くらいかな??